top of page

破産申立と相続放棄。

  • matsumotoshihousw
  • 2017年8月22日
  • 読了時間: 1分

お盆休みもあけて、久々の更新です。

業務の方は、特に家庭教師が忙しくなってきております。夏休みということで、回数が増えること増えること。

そんななか、表題の案件に直面して、調べたので記しておきます。

破産申立手続きに関して、申立前に相続が発生し遺産を受け取ることができるとき、破産申立を申立するために相続を放棄することは詐害行為にあたるのかという問題。

結論は、相続放棄は一身専属的行為であるため、詐害行為取消の射程には入らないとのことでした。(判例あり)

一方、遺産分割で他の相続人に多くの財産を承継させた場合は、その遺産分割行為が詐害行為にあたり、その射程に入るとのこと。

申立前に相続が発生してヒヤっとしたけど、安心しました。

ちなみに、申立後から破産開始決定前に相続が発生した場合にも、いろいろと論点があるみたいです。

実務を行と、様々なイレギュラーが起こるので、大変勉強になりますね。

最新記事

すべて表示
書面審理はありがたい。

法定後見の申立に関して、この2月1日より大阪家庭裁判所では書面審理のシステムが導入されています。 一定の要件を満たしている場合、必須であった申立人と参与員の面談(受理面談)が省略される運用になりました。 これにより、申立のスピードが上がると思って期待していたところ、実際に非...

 
 
 
法定相続情報証明制度、利点と注意点。

本年の5月下旬に開始した法定相続証明情報。 先日、初めて法務局に申請を行いました。 申請番号が128番、つまり6月~9月でおよそ120程度の申請があったとのこと。 一月30~40なら、思ったよりは利用されているのかな?と。...

 
 
 
代理人による取引明細書の取得の段取り

ここ数日、銀行関係の手続きが多く、よく銀行を訪ねています。 本日、なんとか終わってほっと一息だったのが、破産申請にかかる紛失通帳の取引明細の取得でした。 諸事情により、本人が銀行に行くことができないため、なんとか当職で取得できないかと銀行に相談したところ、銀行ごとにいろいろ...

 
 
 

コメント


bottom of page